イーカスタムさん、とんでもないモノを創ってしまいました…
http://www.eeecustom.co.jp/home.htm
「は?珍しくも無い、ただのアンダーリップじゃん」
何が凄いかというと、両面テープと純正サービスホールでの簡単ボルトオン。純正のリップはそのまま活かします。
塗装不要なABS樹脂。FRP製だと必要になる塗装代数万円、取り付け工賃がほぼゼロ。代車も不要。
純正リップも樹脂素材。同等の素材をあてがうことで、後付感、違和感の無いものになります。
開発中なのでカモフラージュ加工しましたが、アウトラインはこの画像の通り。
ノーマル状態は、カエル顔のファニーフェイスなのがイヤで、開発したそうです。
これ、元々、左右を繋いだ、一体型のデザインだったんじゃないか、と想像させるスプリットタイプ。
左右つながったリップだったのに、量産車に落とし込む段階で、「輪留めにヒットするじゃないか」「立体駐車場で摩ったらどうするんだ」と、エライ人たちが指摘。
デザイナーさんに修正依頼をして気を悪くしたくないし、予算は抑えられ、納期が迫る中、中間管理職さんがやけくそで「カットしてまえ!」と、やっちゃったデザイン。(に、見えるという妄想)
本来あるべき部分を復元してあげると、より一層、全体のデザインに纏まり感が出ます。美しい。
純正リップをはずすのではなく、活かす手法が、日本人DNAにしっくりきます。マツダデザインは昔からレベルが高いので、デザインを変えてしまうのではなく、欠けている部分を補う方式がマッチするのかもしれません。
すでに開発終了しているフェンダーも純正オプション風狙い。
このちょい悪アンダーリップとオーバーフェンダーの同時装着を、早く見たい!
なお、跳ね石、段差でのヒットなど、過酷な環境にさらされ部分で、FRPなら下地の白が出てきますが、樹脂なので割れには非常に強い上、削れた場合も、同じ樹脂がでてくるだけなので、傷が目立ちにくいメリットもあります。
後ろに回りこむと、リアスポイラー!
こちらも基本両面テープ装着!塗装不要。
「狙いは英国紳士風、日本でいうところのチョイ悪オヤジですね。ロードスターは日本生まれだけれど、イギリスのイメージが強い車ですからね。」
そうです、オープンカーの名称は色々あり、イタリアではスパイダー、アメリカではコンバーチブル、フランスではカブリオレと呼び方が変わります。ロードスターは主にイギリスで親しまれる呼称。
そして、イギリスといえばジャガー、アストン、TVR!
そんな英国風デザインを意識して、フェンダー、前後リップを開発したそうです。
当社でも採用しているABS真空整形品は、従来のFRPと異なり、恐ろしく製品精度が高い。ラジコンボディなどを作る技術で、薄くて軽いため、主に両面テープのみで装着出来てしまうことです。
純正自動車メーカーが多用する材質でもあるので、取って着けた感が無く、純正風になります。
デザインの自由度こそFRPには負けますが、取付コスト、時間が大幅削減できるのも魅力。
ネットで注文して届いたエアロを、早朝から装着して、昼過ぎにはドライブに出かけられるなんて夢のような話。
しかも、オーバーフェンダーなんて夢のまた夢。「あこがれるけど、俺には無理~」的なイメージ。それが1~2時間で装着でき、継続車検対応してるなんて、同等品を販売しているワタシも半信半疑(笑)。
たまらん…
この数年、リフトアップ車にゾッコンですが、王道スポーツカーには時代を超越した魅力があります。
アルトワークス用は発売から4年が経ちますが、リアウイングともに大変ご好評いただいております。
シボタイプ、塗装タイプに、新たににソリッドブラック色が追加されました。
JB64ジムニー用は発売から1年を超えました。
プロトタイプのダミーリベットのお問い合わせがあるので、限定モデルとして発売予定。
第3弾となるオーバーフェンダーは、なんとハイゼットカーゴに決定!
社内では、JB74シエラ、JB23ジムニー、LA400コペンが候補だったのですが、
「今やるなら圧倒的にハイゼットカーゴですよ!」
と、プロフェッショナルエアロメーカーさんにアドバイスいただきました。
仕事で使うことが多い車ですから、お取引先に乗り付けても違和感の無い純正オプション風で、継続車検対応の片側9mm。
残念なお知らせがあります…
ワタシの渾身のデザインスケッチが、工場でも、エアロメーカーさまでも、社内でも、即却下…(汗)
ここからは蛇足。
テレビニュースは毎日東京都心、大阪中心部で、サービス業さまが一喜一憂する様子や、医療関係者の方々の苦悩が報道されています。コロナの影響が大きい業種さまのご苦労をお察しします。
けれど、どの業種も大変だと思うのです。
当社も含めて、コロナと直接関係が無いように思われる業種、色んな事情の家庭環境の方々にも苦難がありますが、励ましの言葉、特別な補助はありません。
不平不満も言いたくなる位大変です。でも、コロナだけが特別じゃない。大地震、大洪水、異常気象、戦争の影響、為替の影響、言い出せばキリが無い。今回はそれがコロナだっただけのこと。
それよりも、今、自分にすでに与えられている人、もの、目に見えない心遣いなどに目をむければ、人生捨てたもんじゃないと気づきます。当社の営業マン一同にも、「大丈夫か」「うまくいってるか」「いつ営業にこれそうだ」といったお電話がとどいています。
先日は3UPさんが埼玉から「仕事のついで」といって、訪問してくれ、商品開発用にライトエースを貸してくれました。ありがたい…
こんなときだからこそ、プロ意識を高く持ちたい。
プロはスポーツ選手だけでは無い。ワタシはシルクロードの営業のプロ。他の職業だって、主婦(夫)業だって、親の介護だって、子育てだって職業です。そして生きるということが一番の、仕事。
プロにとっての敗北は逃げること。問題を他人のせいにして、人任せで生きること。不平不満をはきながら他人と社会を罵る人生よりも、自分で考え、行動した人はたとえ短い人生であっても幸せだろうなと思うのです。
日本で人類で始めて原子爆弾が2発落とされた惨劇はたった75年前です。歴史を紐解けば、人間は不幸と災害と困難との闘いの連続。その中おいて、今の私たちはそんなに不幸ではない。
と、えらそうなことを言っているワタシは、書類の山に囲まれて、たましいが逃亡中…敗北者です…